4つのステップで実現する人材育成術
 
  成長を後押しする4つのステップ  
 
  デイサービス  

少子高齢化、そしてバブル期並みの求人難の様相を呈している昨今において、「人を育てること」に人事課題をシフトする施設が増えてきている。これまでおざなりだった人材育成に対して、改めて「企業は人なり」という原理原則、そして「教育格差が人材格差、企業格差を生む」という認識を強く持つようになってきたからと思われる。

そこで今回は、4つのステップで人材育成に注力する施設をご紹介しよう。

 
    介護風景  
 

まずは人事考課制度。成長していく過程において自身への理解を深めることは大切なことであり、自分のことがどれだけ把握できているのか改めて見つめ直すことができる。

また評価者個人の価値観や他人と比較した評価ではなく、あらかじめ決められた基準と比較し、公平に評価することで、個人能力を的確に把握し組織一体の効果的な育成を実現する入口として大きな役割を担う。

   
         
  職員3人でダンス!  

2つめはヒアリング。人事考課をもとに現在の課題と今後の目標を明確にし、成長への方向づけを決める作業である。考課の結果を伝えて終わるような単なるコミュニケーションの場ではなく、施設の理念やビジョンを再確認し、一員としてどの様に育って欲しいかを具体的に伝えることで、本人のスキルアップ・キャリア開発へと繋げていくことができる最良の場でもあるのだ。

 
    レクリエーション  
 


3つめは研修。ライフサポート協会では、年間研修
計画を立案し、それに基いて内部研修や外部研修を
行っている。職員個々のステップアップに応じて実施
するため、介護技術・制度問題・メンタル面・感染対
策・ユニットケア研修・リスクマネージメント・リーダー
育成など、新人から中間管理職に至る豊富な内容
で、個々人の課題克服をサポートしている。

   
  吉川 雄太郎  


そして最後が見直し・改善。課題を克服できているのか、自身の成長過程を随時確認できるよう、職員1人
ひとりに研修ファイルが用意されており、日々の業務
も含め、これまで積み重ねてきたものを記録・蓄積し
ている。その成長記録を踏まえ、新たな課題を明確
にし、次の目標設定へと繋げている。

 
    歩行介助  
  全職員の投票で年間優秀職員を決める表彰制度など、職員が
楽しめるイベントも多く実施している。写真(上)は、優秀賞を受
賞した吉川さん。
   
 

1つひとつのステップを個別に捉えるのではなく、人
材育成における1つの仕組みとして捉えることで、ス
テップアップの各フェーズ(段階)で「なぜ、それを行
うのか」という意味を各自理解し、目的意識を持って
取り組むようになったそうだ。

   
  職員1人でダンス!    
   


長く働ける職場とは、1人ひとりが安心して力を発揮
でき、自分が職場に求められているという意識が保
てる場に他ならない。それらを踏まえた上で、育成や
研修体制が整っており、自分の成長をサポートしてく
れる職場と言うのは、労働者としても安心できる心強
い職場ではないだろうか。

 
   


社会福祉法人 ライフサポート協会

大阪府大阪市住吉区帝塚山東5-10-15

 
介護の仕事に魅了される日々
とにかく人と関わることが大好き!

ご利用者さんと一緒に楽しむ

介護の話をする友人が眩しく見えた…!


介護業界に転職を決意したきっかけは、もともと販売の
仕事をする前から介護に興味を持っていたということも
ありますが、友人の存在が1番大きいですね。
楽しそうに介護の話をしている友人を見て、徐々に介護
の魅力に惹かれている自分がいました。

 入社当時は、理想と現実のギャップに正直戸惑うことも
あり、ご利用者さんと接することに恐怖心を抱くこともあ
りましたが、それは知識と経験がなかっただけで、経験
を積むにつれて色々なところが見えるようになりました。

 ご利用者さんと話をしている時間は心が和み、素直に
楽しいと思える。
やっぱり、「仕事は楽しまなくちゃ!」「自分のやりたい
ことがしたい!」という想いを胸に、おもいきってこの仕
事を選んで良かったと思います。

      プロフィール
杉田希美子  
 

介護の仕事に就くまでは、化粧品(メイク)関係の販売業界で5年間
勤務。
介護業界への興味・関心は以前から持っており、自分の将来を考え
4年前に転職を決意。知人からの紹介もありビーナスホーム千島園
に入社。
当時は、無資格・未経験で不安だらけの毎日でしたが、現在はサブ
リーダーに昇進し、自分の介護観を持てるまでに。
今後は介護福祉士の資格を取得し、ケアマネージャーになることを
目標に日々研磨しています!

 名前:杉田 希美子     資格:無資格
職種:介護サブリーダー  経験:4年目

 
  午前のスケジュール      
    申送り  
 


     ※日勤(8:50~17:20)の場合
 8:35   出勤
 8:50~ 朝礼・申送り
 9:00~ トイレ誘導・おむつ交換
       入浴介助・シーツ交換
10:00~ 水分補給・離床介助・見守り
11:45~ ラジオ体操・昼食準備
12:00~ 昼食介助

   
       
  看護師とご利用者   状態把握・体調管理の徹底
   

朝礼・申送りの段階で担当フロアのご利用者さん
1人ひとりの状態を把握するようにしています。
8:00からご利用者さんの朝食がスタートしている
ので、日勤スタッフが現場に入ると、まず食事を終
えた方からトイレ誘導・おむつ交換・シーツ交換など
を行います。
介助がひと段落すると、入浴介助・洗濯・衣服の入
れ替え・居室掃除などを別れて行います。
担当したご利用者さんの体調・状態は、必ずチェッ
ク表に記入するようにしていますが、疑問に思った
ことやご利用者さんの変化への気づきは、他の職
員に伝え確認し合います。
また血圧チェックや体調管理を行っている看護師
の方との連携も現場では大切になってきます。

         
  午後のスケジュール      
    レクリエーション
 


     ※日勤(8:50~17:20)の場合
13:00~ トイレ誘導
13:30~ レクリエーション
14:30~ おやつ・ティータイム
15:00~ トイレ誘導・見守り
       チェック表記入
16:30~ 離床介助・夕食準備
17:20~ 勤務終了

 
         
  声かけ・見守り   共有する楽しいひととき
   


ビーナスホーム千島園では、フロアごとに毎日レク
リエーションを行っています。日によって内容は異な
りますが、本日はボールを使って手足を動かす運動。
「おたまと紙コップを使ってボール渡しリレー」など、
数種類のゲームを用意し、約1時間ご利用者さんと
一緒になって楽しい時間を過ごしています。

ご利用者さんの日々の生活にハリを与えられるとと
もに、皆で同じ時間を共有することで、ご利用者さん
の顔にも自然と笑顔がこぼれ会話も弾みます。
心から笑ってくれたり、喜んでくれたりするご利用者
さんの姿が何よりも職員にとっては嬉しいことですね。

また、レクリエーションは体を動かしたり声を出したり
することが目的でもありますので、どうしても前屈みの
姿勢になったりして怪我をする危険性もあります。
職員は楽しい中にも緊張感を持って、怪我のないよう
安全には細心の注意を払うようにしています。

         
         
想い描く理想の介護を追求して
 

施設立ち上げ時のオープニングメンバーが中心となり皆で
協力し合う環境があるビーナスホーム千島園。
平均年齢も若く、明るい雰囲気の中で職員1人ひとりが責
任を持って日々の業務に取り組んでいます。
この仕事は、対応能力が大切だと思います。ご利用者さん
の体調は日々異なりますし、毎日思いがけないことが起こ
ります。同じことを繰り返さない日々に戸惑いを感じながら
も、変化に対応していくことこそ、この仕事の醍醐味だと思
います。
現在は、変化する日々の中でどれだけのことをご利用さん
に提供できるのか試行錯誤を重ねながら、自分たちが想い
描く理想の介護を少しでも実現できるよう業務に励んでい
ます!
また、同法人内で2008年4月にユニットケア式の新規施
設(特別養護老人ホーム・養護老人ホーム)が隣接オープ
ンを迎えることになっており、それも楽しみのひとつです。

   
  朝礼  
 
社会福祉法人 ビーナス福祉会

特別養護老人ホーム ビーナスホーム千島園

大阪府大阪市大正区千島1-23-26
 
         
新しい風を吹き込む、豊富な研修カリキュラム
   
  自主性を尊重した職場風土  
             
   


「ハピネスさんあい」が力を注ぐ研修制度。
特に施設外研修は、月に4~5回程行っており、
他施設と比較しても多い割合だ。これは職員の希
望を実現させた結果でもあり、職員自ら考え、提
案し実践していくという職場風土を象徴している。

  会議中    
       
    研修風景    
         
   

研修は強制ではなく、あくまでも本人の自主性を尊
重しており、職員が研修内容を自ら選んで参加す
るといったシステムになっている。研修内容も豊富
で、医療問題や高齢者虐待、認知症ケア、講演会
など様々。研修で学んだことを現場にフィードバッ
クする場も設けられており、これが施設に新しい風
を吹き込む追い風となっている。

   
             
  施設外研修で意識が変わる!  
             
   

施設内で就労する職員は、なかなか施設の外に
出る機会がありません。他施設の状況把握もでき
ないし、サービスの向上を図るための知識を入手
する手段も限られている。
施設外研修を行うことで、改めて施設を客観的に
捉えることができ、よりクオリティーの高いサービ
スを提供しようと職員自ら現状を自問するなど、
何よりも個々の意識が変わったそうだ。

  月野さん、会議風景    
           
    会議終了後のひとコマ      
           
     

また、研修内容によっては日帰り研修や宿泊研修
も取り入れられている。宿泊研修では、職員内が
親睦を深めるコミュニケーションの場としても活用
するなど、メリハリを持って研修を楽しんでいる。

   
           
      研修風景    
             
  介護観をぶつけ合う意見交流の場  
             
    研修実演報告  


職員会議では日常の連絡事項を伝えるだけではな
く、施設外研修で学んだことを、職員が実際に車椅
子等を用いて分かりやすく説明するなど、自分たち
の不足している部分を補えるよう、意見交換してい
る。

   
         
      車椅子にて実演    
   



職員1人ひとりが研修に参加し発表も行っている
ので、他人任せの空気がなく意識も高い。その為
発表後の質疑応答では、「こういう場合はどうなり
ますか?」など入り込んだ質問も多く、お互いの介
護観が飛び交う活気ある会議になっている。

 

     
         
    全体会議風景      
     

ただこのような意見交流は、本来、求める会議の
姿でもあり、職員個々のサービスにおける意識が
高いということの裏づけでもあります。「お互いが協
力しながら、高め合い、サービスの向上を目指す
姿。」これこそがハピネスさんあいの成長を支える
原動力になっているのでしょう。

   
         
             
  大切なのは“自主性+客観的な視野”  
             
   



当法人の研修制度では、カタチだけで終わらせる
と無意味なものになってしまう。研修に参加した職
員個々が、客観的に自分たちの施設を見つめ直し
て、足りないもの必要なものを取り入れていく姿勢
が大切。

  月野さん、発表風景    
         
    生活相談員 月野さん      
           
     


そう語るのは、「ハピネスさんあい」の中枢を担う月
野さん。日々の業務では、生活相談員としての仕
事を行いながら、各フロアを動き回る。
現場職員やご利用者さん双方の状況・状態を把握
しながら、些細なことでも声掛けをするように心掛
けている。現場職員の声(希望・不安・悩み等)を汲
み取り、職場環境の改善にも大きく貢献している。
このように、施設運営の良し悪しは中間管理職の
技量によって左右されると言っても過言ではないだ
ろう。

   
           
   

今回の会議では月野さんの研修発表があり、常
に現在の自分を認識した上で、必要な研修内容
があれば積極的に参加しているとのこと。何事に
も先頭に立ち、自身の成長へと繋げるアグレッシ
ブな姿勢は、周囲からの信頼も厚い。
研修で感じたことを職員がどのように捉えて、持ち
帰った知識・技術をどのように実践していくかが、
我々専門職としての義務でもあり誇りでもあると思
っています。

  スタッフ集合!    
         
   


社会福祉法人 燦愛会

特別養護老人ホーム ハピネスさんあい

大阪府吹田市幸町22番5号