きんもくせい/職員が元気になる環境づくり
           
 

居心地の良い職場に欠かせないのが、等身大で向き合える仲間の存在である。
相手を知り、自分を知ってもらう。まずは、この相互関係を成立させ、組織循環を機能させることが、法人側の大切な役割でもある。
今回ご紹介する「きんもくせい特別養護老人ホーム」では、職員が元気になる職場づくりを目指して、様々なカタチで職員が想いを共有できる場や機会を設け、その架け橋となれるよう取り組んでいる。

  きんもくせい外観    
         
           
職員が定着する秘訣
日々の変化に敏感でいることが、職員の心をひらく
   
  他施設からも職員の定着率が非常に高いと称される「きんもくせい特別養護老人ホーム」。
では一体、どこに定着率が高い要因があり、他施設との違いを生み出しているのでしょうか。
今回、ダベリバ編集部が取材を通して見えてきた「きんもくせい」の魅力をご紹介していきます。
   
  打ち合わせ風景   取材を通して、まず初めにある共通点が存在していることに気付いた。それは、既存職員・主任・相談員・施設長が、施設の在り方について、ほぼ同等に近い目線で考えを持っていること。
つまり、雇用形態や役職・職種に分け隔てなく、皆が同じ方向を向いて仕事に取り組んでいる。
これは決して、施設側の方針を押し付けているのではなく、職員から浮かび上がってきた意見は実践し、不満は改善へと繋げるようにして、職員全体が当事者として施設運営に加わっている組織風土が背景にあった。
   
「職員が元気になる環境づくり」を提言している田中施設長は、現場経験を活かした独自の視点で、職場環境に大きなこだわりを持っている。
介護保険制度が導入され、変更が繰り返される中で、ご利用者負担と同時に、現場職員にも大きな負担(ストレス)が掛かっている。その現状に合わせて理解していくこと。そして、職員に姿勢で示していくことが大切であると考えている。
そこで、ストレスや不満等のマイナス要素を発散させられる場や機会を設けるなどして、何でも言い合える円滑な職場へと繋がる架け橋となれるよう心掛けている。その代表的な例が、今年度より導入した『ストレス軽減研修』である。
研修制度  
   
ストレス軽減研修
   
施設運営に関わる情報の発掘で、組織力にも好影響をもたらす
   
  看護師 どんな優れた組織にも、愚痴や不満から生まれる離職の影は付き物。そのマイナス要素に見てみぬふりは論外であるが、耳を傾けるだけでも問題解決には至らない。話を聞いた後のアクションが大切になってくる。これは、ご利用者との対人関係にも当てはまることで、話を聞くだけの職員と話を聞きながら何かを学ぼうとする職員では、そのご利用者との信頼関係に大きな差が生まれてくる。同様に、職場での信頼関係も、聞き手側の意識の持ち方ひとつで今後の展開は大きく変わってくる。
卓球・バーベキューの風景

「きんもくせい」では、このストレス軽減研修を、発表会やバーベキュー・卓球などを、職員のストレス発散場所という位置づけにしており、より良い施設運営を行うにあたっての重要な情報の発掘場所でもあると考えている。
そこから浮かび上がってきた意見や不満を汲み取り、方針の改善や新たな取り組みを実践していく。その姿勢に法人と職員の間に強い絆が生まれ、職員の定着率の高さへと繋がっているのでしょう。
そこで、ここからは施設方針や取組みを肌で感じている現場職員、主任・副主任・看護師にスポットを当て、「きんもくせい」の職場環境とその魅力を大解剖していきます。

 
スタッフインタビュー
 
答えのない介護の仕事に魅了されて・・・
   
  吉松正志

答えのない介護の仕事に魅了されて、13年の月日が流れる。ご利用者一人ひとりのニーズは異なり、マニュアルが成立しない仕事。この仕事を通じて、人と人との繋がりを学び、人間関係の奥深さを改めて認識しました。そして今も尚、マニュアルでは通用しない介護の仕事にやりがいと面白みを感じ、日々の仕事に取り組んでいます。
現在は、介護主任としてフロアスタッフの育成と人材確保に力を注ぎ、施設長や相談員と現場スタッフのパイプ役に努めています。施設長も相談員も、現場経験者の方ですから、現場の気持ちを汲み取って下さり、些細なことでも話を持ち掛けやすい。

  氏名:吉松 正志
経験:13年       役職:介護主任
資格:介護福祉士、社会福祉主事任用
   
   

もちろん意見の内容にもよりますが、意見がどこかで放置されることなく、改善や取り組みへと反映している環境が、組織力を強める結果となり様々な分野で相乗効果を生んでいる。
結果となって立証されているこの環境を継承するためにも、一緒に働く時間を大切にして、スタッフの変化に気付き、声かけを積極的に行うようにしています。また、どうしても役職に遠慮されてしまう部分もあるので、皆が働きやすいより良い職場を目指して、役職等に関係なく、意見を言い合える環境基盤を太くしていきたい。

吉松正志
         
人の役に立てる仕事がしたかった
         
 

異業種からの転職で新たなステージを介護業界に。以前は、製造業界で設計の仕事を担当し、パソコンと向かい合う毎日でした。この仕事に対して、やりがいを持てなかったわけではありませんでしたが、月日が流れるにつれて自身の気持ちに変化を感じました。
向き合うものは「機械ではなく人でありたい。」そして「人の役に立てる仕事に就きたい」という想いから、介護業界に身を置くことを決意しました。
当初は、全ての業務フローが前職と異なり、戸惑いや不安を感じることもありましたが、相手目線に立った行動規範や発想、そして日々変化の起こる毎日にやりがいを感じています。

松本正則  
  氏名:松本 正則
経験:3年       役職:介護副主任
資格:ヘルパー2級、社会福祉主事任用
 
         
  松本正則&スタッフ 現在では、介護副主任という施設の中枢を担う大切なポジションを任されている松本さん。主任とフロアスタッフの仲介者として、意見や方針の食い違いを避け、皆が同じ方向を向いて仕事に取り掛かれるよう努めている。その中で、法人側が独裁的な運営方針をとらず、現場の声を尊重する姿勢を示してくれるので、スタッフの声を吸い上げて、伝えやすい環境が形成されています。
今後も、スタッフの働きやすい環境づくりを前提に考え、そのパイプ役に徹せられるよう心掛け、ご利用者へのサービスに繋げていきたい。
   
         
家族のような温かい職場に居心地の良さを感じる毎日
         
 

看護学校を卒業後、一般病棟での勤務経験を経て、新たな気持ちで今年度より「きんもくせい」へ入社。入社後は、以前の職場にはなかったアットホームな雰囲気に包まれ、職種に分け隔てなく声を掛けていただいたことを覚えています。温かい家族のような職場で、看護師の先輩は、お母さんやお姉ちゃんのような存在で楽しく働けています。
また、看護師と介護職の情報共有にも素晴らしいものがあり、ご利用者の症状や疾患名を記載した資料を介護職が作成し、看護師がその資料に具体的な対処法を記載する。

村上 夢  
  氏名:村上 夢
経験:4ヶ月       資格:看護師
 
     
         
  看護師 村上夢

もちろん口頭での情報伝達もありますが、人を介すごとに内容が異なってしなうケースもあり、その情報伝達での少しのズレが大きな事故を招いてしまうこともあります。そこで、文章化した記録を残しておくことによって、確認作業が円滑になり情報のズレを防ぐことができると同時に、夜勤等で一人になった場合の不安要素を解消する働きかけを持ちます。
その他にも、ストレス軽減研修などの様々な取り組みによって、職員同士が集まる機会が増え、普段話さないことも話し合えたりすることで、職員間の距離が近くなっています。
内容を問わず、言い合える仲間の存在とその環境に、居心地の良さを感じています。

   

社会福祉法人 もくせい会
きんもくせい特別養護老人ホーム
〒576-0011 大阪府交野市星田5156-8
       
         

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