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炭酸のお湯に身をまかせ、ゆったりとした時間を過ごす。こんな入浴法が今、日本の入浴生活にも広まっている。浴槽の中では、お湯に溶け込んだ無数の炭酸の泡が体中をやさしく包み込み、体を芯からじんわりと温めていく。 ラムネやビールなど、これまで身近な飲み物として親しまれてきた炭酸。 これからは、心と体をときほぐす健康習慣として、毎日の生活に取り入れられてみてはいかがでしょうか。
この技術は、以前から大学病院や国公立の病院でリハビリを目的として使用されており、その効果が認められていた。その後、炭酸温水浴の効果を追跡したところ、糖尿病で壊疽を起こし、足を切断しなくてはならないところまできていた患者の7割が改善、手術を免れるまでに回復したのです。 一体どんなことが起こったかのメカニズムは案外単純なもの。炭酸が皮膚から吸収され、血液中の炭素濃度が高まることで血管が拡張され、血流量が大幅に増えるということ。毎日続けると3週間後には炭酸浴をしている時の血流量が通常の3~5倍になるデータも出ており、血液が全身に行き渡りやすい状態に変わっていくことがわかる。
人間は老化するにしたがい血液がドロドロになり、体の隅々まで酸素や栄養素を運ぶことができなくなる。そのような体内環境が人間をますます老化させ、脳血管障害や生活習慣病などを多発させている。 しかし、体の隅々まで酸素や栄養分が行き渡ることで、体の本来の機能が徐々に正常化して健康状態に戻っていくというのが炭酸浴のからくりだと言える。 現在では、多くの介護施設や訪問入浴、病院等で取り入れられ、高齢者の身体機能維持や介護予防・治療にその効果を発揮している。
ヨーロッパでは、「炭酸泉」を“心臓の湯”とまで称している。世界有数の高濃度の炭酸泉をもつ、ドイツ・バートナウハイムでは、飲泉として胃腸の働きを整える人、プールのような大きな炭酸泉の冷泉に毎日浸かり慢性的な症状を癒す人、リウマチや高血圧・心臓病の治療の一環として専門医から炭酸泉浴を処方されている人と、年間に150万人が世界各地から訪れている。 ドイツでは、温泉療法が「医療」として認められている為、滞在費や炭酸泉療法にかかる費用の大部分を、保険制度で負担してくれる。長期の滞在が常識となっているドイツではとても嬉しい制度ですね。
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