脳の働きを止めない“認知症予防”のススメ
                 
認知症とは・・・
                 
  本題の予防介護法をご紹介していく前に、理解をより深めるため、ここではまず、認知症にまつわる症状や内容を簡潔にまとめました。

認知症とは、脳や身体の疾患で脳の神経細胞が通常より早く減り、記憶や判断力などに障害を来たし、普通の社会生活が送れなくなった状態になることで、かつては痴呆症と言われていた。
認知症のうち、全体の7割をアルツハイマー型と脳血管性が占める。前者は脳が萎縮することで精神機能を担う部分が侵され、徐々に発症する。最終的には知能や人格を損ねるケースも見られる。

  認知症  
後者は脳梗塞などで特定部分の脳細胞がまとまって失われるため、健全な能力と不健全な能力が混在。
脳卒中の発作のたび、段階的に能力が失われる。記憶障害や判断力低下、見当識障害などの誰にでもみられる「中核症状」と不安や焦燥、徘徊など必ずしも起こるわけではない「周辺症状」があり、家族を悩ませる場合が多い。
認知症予防 認知症で最も恐れられていることが、“老化によるもの”との思い込みによる放置で、重症化を招くことだ。何事も早期発見・早期治療が大切なのだ。
認知症に確実な予防法はないが、薬物療法や非薬物療法(回想法・表現芸術・音楽療法・ダンスセラピーなど)で症状を軽くしたり進行を遅らせたりすることができるという。

では、次章からは数多く立証されてきた認知症予防の中でも、ダベリバ編集部が注目する“脳の働き”に着目した予防介護法をピックアップしたので、いくつかご紹介していこう。

 
海馬の活性が、脳の働きを促す!
脳の働きがよい状態というのは、“海馬”が活性化されている状態なのです。海馬は簡単な計算ドリルや知恵の輪、連想ゲーム、トランプゲームなどでも活性化する。
また、脳に新しい刺激を与えることも大切です。知らない所へ旅行に行くのもいいし、新しい仲間をつくってみるのも良いでしょう。趣味や興味の範囲を広げてみるのもいいかもしれません。

暗い気持ちになったり、自暴自棄になったりするのではなく、少しでも前向きに考えるよう心掛ける。たったそれだけでも脳は活性化します。
最も大切なのは、脳の働きを止めないことなのです。

脳を刺激する旅行
◆海馬(カイバ)とは?
大脳辺縁系の一部で、側脳室の近くにある部位。古皮質に属し、本能的な行動や記憶に関与する。
断面がタツノオトシゴのような形をしているのも特徴。
①脳を活性化させる方法    
     
脳の活性化を促す ◆速読
「3分間で新聞を最初から最後まで見る」「気になる見出しに赤丸チェックする」というのがオススメです。新聞の文字数は大変多いものですが、「3分間」と時間を区切っても、さっと目を通すことはできます。
これを日々の習慣にすれば、徐々に早く読めるようになります。
◆鏡面文字を書く
鏡面文字とは、左右対称で書く文字のことです。あのレオナルド・ダ・ヴィンチも多用していたことで有名なトレーニング方法です。
 
②脳を鍛える方法    
 
◆20秒で初対面の人の顔と名前を覚える
20秒かけて1つの事に集中し、それを記憶しようとすれば、その記憶は短期記憶から長期記憶に移行して安定します。ですから、20秒かけて、その人の名前と顔を記憶するようにしてみましょう。
◆睡眠前記憶法
何かを覚える時、睡眠前に記憶して翌朝目覚めた直後に復習するのがもっとも効率的だと言われています。この記憶法を睡眠前記憶法と呼びます。
脳を鍛える
 
     
③脳が快感を覚える生活習慣    
 
アロマテラピー ◆悪習慣を退治するイメージトレーニング
ダイエットをする場合でも「食事を減らす」という意志より、目の前にある食事という「欲」の方が強いもの。ですから、あらかじめカロリーの少ない食事のメニューをイメージしておくことが大切です。
なかなかできない早朝ジョギングも、毎朝気持ちよく走っている姿をイメージする。イメージトレーニングは、物事を具現化するためにまず必要な作業とも言えます。
◆脳を活性化させるアロマテラピー
脳が活性化する香りというのがあります。こういうものを利用して脳に働きかけるのもいいでしょう。
ラベンダー・・・・・副交感神経を刺激してリラックス効          果があります
ローズマリー・・・・交感神経を刺激して記憶力や集           中力を高めます
 
④脳を喜ばせる食習慣  
◆バランスのよい食事を
偏った食事だと、認知症の原因となる生活習慣病が増えると言われており、バランスの良い食事を摂り、より健康的な生活を送るよう心掛けよう。
◆よく噛むことで脳を刺激
咀嚼、これは食事を摂るために最低必要な生理行動ですが、代謝のコントロールにも役割を担っている。また、認知症と噛むことについても最近様々な研究から解明され、噛むことで脳の海馬が刺激されるという結果が注目されています。
海馬は記憶や情緒と深い関係があり、「海馬性健忘」は海馬の活性が低下するために起きる記憶の低
高齢者の食事
下です。これは認知症とは直接関係ありませんが、老化の大きな特徴です。

しかし、よく噛むことによって海馬が刺激され、その活性が高まることが動物実験などで明らかになってきました。歯をしっかり管理してよく噛むこと。これがどうやら“体”だけでなく、“脳”の健康ために重要な秘訣のひとつのようです。高齢者ケアに携わる方は、お食事の際にぜひ一言、『よく噛んでくださいね。』とお声をかけるようにしてはいかがでしょうか。

 

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