![]() |
||||
![]() |
若年性認知症は、64歳以下で発症した認知症のことを指し、アルツハイマー型や脳出血などの血管性、アルコール関連疾患など原因は多岐にわたる。 その中でも、大脳の前頭葉と側頭葉が部分的に萎縮する「ピック病」が多いのが特徴。 厚労省の調査では、全国の患者数が3万1000~5万2000人と推計され、過去のアンケート調査での推定数より5000~1万4000人増えており、認知症の若年齢化が進んでいることが判明した。 |
|||
![]() |
||||
| しかし、アルツハイマー病が研究され徐々に治療法も進んでいるのに対し、ピック病は研究が進んでおらず、その原因や治療法も殆ど解明されていない。
年配者の認知症は世間で理解されていますが、若年性認知症はまだ世間の理解を得られておらず、患者もその家族もどうしていいのか分からないという状態で、公的支援が行き届いていない状況も浮かび上がった。 |
||||
| ※ピック病とは? アルツハイマー病は記銘力・記憶力低下などの知的機能低下が初発症状であるが、ピック病では、人格変化や情緒障害などが初発症状である。 すなわち、自制力低下(粗暴・相手の話は聞かずに一方的に喋る)、感情鈍麻、異常行動(浪費・過食・異食・何でも口に入れる・窃盗・徘徊)などがあり、人格は変わり(無欲・無関心)、感情の荒廃が高度で、特に対人的態度が特異である。 たとえば人を無視した態度、診察に対して非協力、不真面目な態度、ひねくれた態度、人を馬鹿にした態度などで病識はない。その他、会話中に同じ内容の言葉を繰り返す「滞続言語」(滞続言語とは、特有な反復言語で、質問の内容とは無関係に何を聞いても同じ話を繰り返すもので、他動的に誘発され持続的で制止不能である)も特有である。 |
||||
![]() |
日時・日常生活の出来事・道順などを忘れ、進行すると徘徊などの行動障害が出るのは高齢者と共通した症状だ。最初は「あれ、何だっけ?」といった一時的な物忘れから始まるが、やがて会議の予定を忘れたり、同僚の名前や取引先の場所がわからなくなったりするため、仕事を続けることができなくなる。根治療法はなく、高齢者よりも進行が早いとも言われている。
また、「高齢者とは異なる介護が必要だが、自分の住む地域でどの施設が受け入れ可能かといった情報を、家族が入手するのは難しい」ことや「若年性の |
|||
| 場合、エネルギーが旺盛で適度に発散させないと、問題行動を引き起こしやすい。自分は現役だという意識も強く、押しつけられる介護を嫌う」などといった問題点も浮かび上がっている。その他にも、専用の介護サービスはないため高齢者用の施設を利用することになるが、「力が強く介護が難しい」と受け入れを拒否されるケースも少なくないという。 | ||||
| 各地の市区町村で実態調査が取りまとめられ、発症当時働いていた人は失職し、約半数の家庭が退職金や貯金を切り崩して生活している厳しい現実が明らかになった。
家族への聞き取りでは、「職場から仕事を辞めるように言われ、社宅も出なければならなくなった。どうしたら生活できるのかわからなかった」 |
![]() |
|||
![]() |
夫は仕事一筋で穏やかな性格だったが、約4年前から家族を殴り、怒鳴り散らすようになった。仕事も辞めざるをえず、「どこに相談すればよいかも分からなかった」という。 また、当事者への聞き取りも行われた。 50歳代の男性は営業をしていた頃、地下鉄の乗り方がわからなくなり、アルツハイマー病と診断された。「無収入でせつない。道が閉ざされた感じがする。もう俺の人生終わりなのか」と切実な声を寄せた。 そんな働き盛りを襲う進行型の脳の病に、患者本人 |
|||
| はもとより家族の精神的ショックは計り知れない。経済的にも社会的にも孤立しがちな患者や家族にとって、情報交換や日頃のストレスを発散できる家族会が全国各地で発足されている。これまで閉ざされていた過去やその過程を打ち明け、「私もそうだった」など同じ悩みを持ち苦しんでいた人の声やアドバイスに、多くの人が「私は1人じゃないんだ」と孤立離れし、大きな救いや支えとなっている。 | ||||
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 痴呆は高齢者だけじゃない!“若年性認知症”~Vol.01~"
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.daberi-ba.com/specialtopics/mt-tb.cgi/52