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黄色ブドウ球菌は、各種皮膚化膿症・食中毒・肺炎・敗血症などを起こす昔からありふれた病原菌ですが、健康保菌者も多く約20%の健康者で鼻腔・皮膚などに定着しています。 MRSAは、この黄色ブドウ球菌の中でペニシリナーゼ抵抗性ペニシリンを始めとする多くの抗菌薬に抵抗性をもった耐性株です。 MRSAが空気感染ルートあるいは施設の部屋環境から伝播するという根拠は乏しく、MRSAの感染経路は主に接触感染であり,医療従事者の手指を介して伝播します。そして、MRSAは通常の黄色ブドウ球菌に比べて病原性は同等かそれ以下で、健康者が接触 |
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| しても重篤な感染症状を引き起こすことはあリません。その為、福祉施設におけるMRSA交差感染予防策の基本は、手洗い・手指消毒・清潔動作の励行・居室の清掃などの一般的な感染予防対策を確実に行うことです。 緑膿菌は、MRSAが出現するまでは主要な院内感染菌でしたが、治療薬の進歩とともに、あまり問題にされなくなってきました。 しかし、MRSA感染と同様の病態を基盤に多数の感染例が見られており、病原性の点からも、MRSAに優るとも劣らない菌種です。 |
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| また、病院においては、多剤耐性セラチア、シュウドモナスセパシアなどさらに弱毒の耐性菌感染症が問題になることがあります。 これらによる福祉施設内感染の流行が起こることはありませんが、基本的な対応はMRSAと同様です。 |
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1.日常的な感染予防対策 前述の手洗い、清潔動作の励行、環境汚染対策などの一般的な感染症対策を確実に行うことが基本です。 2.消毒 MRSAなどの耐性菌は消毒薬に対しては抵抗性が弱いので、ほとんどの場合、一般的消毒方法で充分です。 3.抗生物質の適正使用 抗菌薬を使用している利用者はMRSAなどの耐性菌が付着しやすいので、抗菌薬の乱用を慎むとともに、他の利用者の耐性菌が付着しないように注意します。病院では重要な点なのですが、福祉施設ではあまり問題にならない点です。 |
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| 1.症状のない保菌者(利用者) 既に判明している場合も、隔離などの特別な処置は不要ですが、健康状態の把握・手洗いなどの清潔動作を指導して下さい。医療機関受診時は、病院内での適切な対応ができるように、同意を得てMRSA保菌者であることを告げてください。 2.症状のない保菌者(施設職員) 基本的衛生、つまり、鼻をこすった手で利用者に触れたり、そばで咳やくしゃみをしない、手を頻繁に洗うなどを守れば、通常の感染抵抗力を有する利用者への介護は問題ありません。 3.除菌 MRSAの除菌が入所者のMRSA感染の頻度に強い影響を与えるということはなく,保菌者の除菌は必要 |
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| ありません。これらの施設においてMRSAの交差感染は起こる可能性はありますが,重大な感染症の多発は起こっていません。 | ||||
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発熱・排膿などの感染症状がある場合は、MRSAの有無にかかわらず治療が必要なため、医師に相談して下さい。褥瘡患者・気管切開患者などで排出菌量が多い場合は、全身状態が悪く菌を受け取りやすい利用者とは別室にしましょう。
在宅福祉サービスにおいては、利用者の健康状態の把握・環境整備・一般的清潔動作を行えば特別な対応は必要なく、入浴も支障ありません。 |
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| ただし、乾燥した条件下におくとかなり早く死滅します。菌そのものを乾燥させると、約12時間で死滅します。したがって、MRSAに限らず黄色ブドウ球菌の最もよい防御法は、乾燥させることだと考えて下さい。 | ||||
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 「MRSA」感染を正しく理解する
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