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介護の仕事は誰にでもできる安易な仕事ではない。サービス対象者(お年寄り)の目線に合わせた人間力が問われる仕事であり、精神的にも体力的にも負担の大きい職種である。
その仕事内容に報いる報酬として、現状の賃金が十分かどうかだろう。 |
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| 介護の仕事の紹介には、“賃金の安さ”を「他の仕事や職種との比較」で証明する傾向が強い。 よく聞いたり見たりする「△△業界の初任給が○万円に対し、介護業界では□万円」というパターンである。たしかに、わかりやすいし事実だろう。 施設での介護職の場合、初任給は13万円から18万円くらいである。ただ、地域や介護事業者によって違いはあるし、訪問介護にいたっては、時給1000円に届かないケースもないわけでもない。 |
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それでも「比較」には疑問が残る。 もともと賃金は「上を見てもキリがない、下も見てもキリがない」うえ、「高い・安い」も地域や年齢や生活条件などによる主観の違いで左右される。結局のところ、賃金だけを比較しても意味はない。 比較するならば、その仕事内容に報いる報酬として十分かどうかだろう。なにも金融や証券の仕事をいうわけではないが、「人の財産を預る仕事」の高給と「人の生死にかかわる仕事」の賃金を比べれば「とてつもなく安い!」と感じてしまう。 |
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| 例えば、訪問介護の生活援助サービスとしよう。単純に考えれば「定められた時間に訪問し、決められた生活援助サービスを行う」だけある。 ところが、実際の現場では大違いである。まず「定められた時間」だが、例外処理の連続に等しい。「10時に訪問」と定められても、「親戚が来る」 とか「用事ができた」などの変更は日常茶飯事である。 また「決められた生活援助」にしても、「薬の服用」や「食事の量」「水分補給」など把握すべき項目も 多いし、ヘルパーさんの情報によって日々それが変化していく(事業所によって違います)。 |
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| まして身体介護ともなれば、ベッドや車イスからの移動や入浴などに体力も使う。しかも、排泄の世話や着替え、時には徘徊の対処まで介護の範疇になる(事業所によって異なる場合もあります)。 施設ならば、お年寄り相互の関係への配慮も欠かせないのだ。 |
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見逃してならないのは、お年寄りの誰もが「笑って受け入れる」わけではない点である。ヘルパーさんを「気に入らない」というお年寄りもいるし、攻撃的になったり、当たりちらすケースも少なくはない。 それが「介護の現場」なのだ。 大学・専門学校で福祉学科を専攻している人間でも、実習等で現場を目の当たりにし、「自分にはできない」という正直な意見も多いところである。 |
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