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| 介護現場で事故やヒヤリハットの実態が正確に把握できていない可能性が高いとされている。
日本介護福祉士会の調査報告書によると、回答者の約半数が勤務する介護現場で過去1年間に発生した介護事故は【0件】としており、事故とヒヤリハットの分類が不適切な事例も多数あったという。 同会では、介護事故やヒヤリハットの定義が曖昧で、現場で共有できていないことが一因だと分析している。 |
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| 調査は一昨年12月、同会の会員5000人に対して実施しており、勤務先の介護現場における過去1年間の「介護事故」の有無を尋ねたところ、「0件」が48.3%で、「1件以上10件未満」は20.7%だった。 「ヒヤリハット」では、「0件」が34.5%、「1件以上10件未満」が12.7%だった。 報告書は「現場での事故や“ヒヤリハット”は、実際にはもっと発生しているだろう」「数値の妥当性が疑われる」と指摘している。 入所系の生活施設と通所施設・訪問系サービスなどの業態別でも回答内容に差があり、訪問介護などの訪問系事業所では、事故やヒヤリハットの報告件数が少なかった。 ②事故やヒヤリ・ハットの定義・概念が曖昧で、介護者や施設・事業所側が正確に把握できていない。 ③施設や事業所内で事故やヒヤリハットの情報が共有できておらず、介護者が発生の実態を把握できていない、などが考えられる。 |
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| 日本介護福祉士会は調査結果から、介護事故の定義を明確にし報告書の様式などを標準化することが、今後の事故防止の上で重要だと指摘する。 その上で、【利用者の身体上の損傷の程度や外傷の有無にかかわらず、転倒や転落、誤嚥といった事実が発生した場合に、介護事故として定義する。ただし、明らかに、契約上の結果の予見性や結果の回避義務において、想定される社会通念上の範囲で定義することとし、それ以外に発生した場合までを介護事故と定義するものではない】ことを提案している。 ヒヤリハットについては、「語義として大変幅のある表現」で、曖昧さが払拭できず、回答でも「曖昧さそのものが報告されている」と指摘。 『インシデント』の定義については、「介護の質を向上させるために不可欠な手順や技術の標準化の立ち遅れ、手順やマニュアルを作成してもそれを忘れる、飛ばす、無視するというような手順忘れ、手順間違い、手順飛ばし、あるいは明らかに裏マニュアル化するなどによる不適切な対応を含むもの」としている。 |
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